令和6年度学校評価
自己評価・学校関係者評価・第三者評価報告
学校法人昭島平田学園 あけの星幼稚園
1 あけの星幼稚園の教育目標
・「明るく、仲良く、元気よく、神と人とに愛される子ども。」
・「基本的生活習慣を身につけ、社会生活の約束を学び、それを守る。」
・「日常の積み重ねを大切にして、知恵の発達をうながす。」
・「豊かな人間形成を目指す。」
2 本年度に定めた重点的に取り組むことが必要な目標や計画をもとに設定した学校評価の具体的な目標や計画
●目標
「通常の保育目標に加えて、探求心を育むことにも注力し、子ども達の興味関心を拡げる事ができる保育をおこなう。」
●計画
東京都が実施する「とうきょうすくわくプログラム」を活用し、英会話指導やリトミック指導に探究活動を取り入れたプログラムをおこなうことで、子ども達の考える力を育て興味関心を深める。計画はとうきょうすくわくプログラムの実施内容を加えて作成したカリキュラムを中心に保育をおこなう。
3 評価項目の達成及び取組状況(自己評価)
[評価は、Aを最高としたAからDの4段階評価とする。]
①「子どもたちが新しい体験を経験して、見識をひろげることができるカリキュラム作成の取り組み」 [評価 A]
(結果)
とうきょうすくわくプログラムで推進されている探究活動について、教員がしっかりと研究し、話し合いを重ね、本年度のカリキュラムを作成した。それにより、子ども達の疑問や好奇心が膨らますことができる環境を用意し、保育者が適切な補助をおこなったことで、通常のカリキュラムでは生まれないような経験や、知識を拡げる保育をおこなうことができた。
②「教育目標に基づいた幼稚園の指導計画・運営状況」
[評価 A]
(結果)
1,年度当初の職員会議において、職員全員で教育目標の重要性について確認し、実現に向けた保育計画の作成をおこなった。その後の職員会議においては、保育目標の実施状況についての確認をおこない、効果的な運用のための話し合いを重ね、改善に努めた。2,年間・月間の目標、指導内容について、保護者に対して、園のたよりや節目の行事の挨拶などで詳細な説明おこない、保護者からの支持や理解を得た上で、家庭と幼稚園が一体となって教育目標の達成を目指すことが出来る体制を構築した。3,1年間を通して探究活動をカリキュラムに取り入れるために、職員自身が専科の取り組みをしっかりと把握し、活動が実践できるようにミーティングを重ねた。
③「園内研修・園外研修の実施・参加状況」
[評価 A]
(結果)
園内研修では、絵画・リトミック・体育の専門家を招聘し、幼児指導の際に有用な専門技術の講義を受け、それを活用することで指導内容の向上を図った。園外研修では、園児の安全安心を第一に考える園の方針に基づき、毎年受講している救急救命講習・安全運転管理者講習などに参加。その後、講習内容のついて全職員が共有し、園の安全安心に対する考え方を更に強固なものとした。
4 学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果
[評価 A]
当園が掲げる教育目標は、子どもたちの人格形成の基礎につながるものである。さらに、本年度の重点目標に定めた探求心を育む保育という考え方は、小学校以降の教育機関でも注目されており、小学生へのスムーズな移行の為にも大切な要素の一つとなっている。教諭はこのことを前提として、しっかりとカリキュラムを作成し、多角的にアプローチしたことで、子どもたちがいきいきと成長する姿につなげることができた。
5 今後取り組むべき課題
●課題と具体的な取り組み方法
・指導方針では、コロナ禍や家庭の核家族化などの影響で、園生活内におけるコミュニケーション能力の低下傾向にある。そのコミュニケーション向上が重要な課題となる。園の教育目標の達成にも重要な要素である「あいさつ」をさらに重要視することにより、コミュニケーションの円滑化を図るようにする。
・現在の社会問題になりつつある子どもの体力低下をふせぐことは大きな課題である。このことから、教諭の指導力向上については、知的教育の指導だけに重点を置くのではなく、教諭の体育指導の技術をさらに向上させ、園児の健康増進にも注力できるように考慮する。。
6 学校関係者からの評価・意見(当園保護者よる評価)
●評価
・園の教育方針に満足しております。環境が良く、その上、少人数教育で、隅々まで目
が行き届いている。
・経験豊かな教師が長年勤務しているので、在園児はもちろんのこと、卒園生からも親しまれている点が良 い。
・毎日、専科を取り入れていることは、保護者である私たちにとってもありがたい。
・課外活動も充実している。
・年度内に新園長に交代したことで、伝統を重んじながらも、現代の保護者の世代の方が必要と感じる部分 の改善にも取り組むことが出来ていた。
●意見
父母会がある事は、メリットとデメリットがあるが、どちらの方がよいか。父母会がある幼稚園は多忙な中での活動は大変であるという意見がある。一方では、一部の保護者の方からはあった方がよいという意見もある。これはこれからの課題として議論の余地がある。また、3月末におこなわれた説明会において、当園に対して保護者から、今以上の園内の情報の共有を求める声が上がった。
7 第三者の評価(元幼稚園教諭による視察後の評価)
●評価
閑静な住宅街に位置し、広い公園に隣接し、教育の場として恵まれた環境に立地している。
桜やアジサイ、花壇等の季節の花々や木々に囲まれ、緑豊かな広々とした公園に、裏門から直接出入り出来る立地条件をいかし、植物、昆虫等の自然観察や、子ども達の運動、体操の場として日常の保育に活用しており、子ども達の発達に大いに役立てている。
園庭には子どもの発達に適した遊具が設置されており、教職員の安全指導の元、子ども達が楽しく遊んでいる姿が見受けられる。砂場も清潔に保たれ、安心して遊ぶ事が出来ている。
教師は若手からベテランまで在籍しており、積極的に活発に意見を交換仕合い、互いのメリットを活かしながら協力し、より良い保育にしようと努力している姿が見受けられる。
また、英語、ダンス、絵画、リトミック、体操、歌唱等専門の講師、教師を導入し、専門性のより高い保育も行っており、子ども達は勿論だか、教師全員の資質の向上にも繋がっている。