令和5年度学校評価
自己評価・学校関係者評価・第三者評価報告
学校法人昭島平田学園 あけの星幼稚園
1 あけの星幼稚園の教育目標
・「明るく、仲良く、元気よく、神と人とに愛される子ども。」
・「基本的生活習慣を身につけ、社会生活の約束を学び、それを守る。」
・「日常の積み重ねを大切にして、知恵の発達をうながす。」
・「豊かな人間形成を目指す。」
2 本年度に定めた重点的に取り組むことが必要な目標や計画をもとに設定した学校評価の具体的な目標や計画
●目標
「世界において多様化している価値観や、それをとりまく環境を鑑みて、一人ひとりが個性を発揮し、多彩な物事に興味関心を示すことができるようになれる教育施設を目指す」
●計画
子どもたちが出会ったことのないような体験をすることで、興味関心を示し、視野を拡げられるように導くことができるカリキュラムの作成、お互いに相手を認め合うことができる気持ちを育む教育、そのようなことを実践することができる教員の育成に努める。
3 評価項目の達成及び取組状況(自己評価)
[評価は、Aを最高としたAからDの4段階評価とする。]
①「子どもたちが新しい体験を経験して、見識をひろげることができるカリキュラム作成の取り組み」 [評価 A]
(結果)
東京都教育水準向上支援事業を活用し、今までに体験したことのない経験(1,市民合唱祭に参加することにより、地域の一員として活動し評価を得るなどの園外環境についての体験。2,元プロサッカー選手によるサッカー教室をおこなう事で体験した球技との出会いや、プロ選手になり夢を実現した話を聞く体験。3,コンサート鑑賞で色々な楽器の演奏や楽器の説明、プロの演奏家と合奏する事で自分たちの扱う鍵盤ハーモニカや音楽への興味関心を拡げる体験。)など、多様な体験を通して見識を拡げ、成長することができるカリキュラムの作成をおこなう事ができた。
②「教育目標に基づいた幼稚園の指導計画・運営状況」
[評価 A]
(結果)
1,年度当初の職員会議において、職員全員で教育目標の重要性について確認し、実現に向けた保育計画の作成をおこなった。その後の職員会議においては、保育目標の実施状況についての確認をおこない、効果的な運用のための話し合いを重ね、改善に努めた。2,年間・月間の目標、指導内容について、保護者に対して、園のたよりや節目の行事の挨拶などで詳細な説明おこない、保護者からの支持や理解を得た上で、家庭と幼稚園が一体となって教育目標の達成を目指すことが出来る体制を構築した。
③「園内研修・園外研修の実施・参加状況」
[評価 A]
(結果)
園内研修では、絵画・リトミック・歌唱指導の専門家を招聘し、幼児指導の際に有用な専門技術の講義を受け、それを活用することで指導内容の向上を図った。園外研修では、園児の安全安心を第一に考える園の方針に基づき、毎年受講している救急救命講習・安全運転管理者講習などに参加。その後、講習内容のついて全職員が共有し、園の安全安心に対する考え方を更に強固なものとした。
4 学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果
[評価 A]
当園が掲げる教育目標は、子どもたちの人格形成の基礎につながるものである。さらに、本年度の重点目標に定めた社会の多様化への対応・考え方は、現代社会を生きていくためには欠かせない要素である。教諭はこの前提をしっかりと踏まえたカリキュラムを作成し、多角的にアプローチしたことで、子どもたちがいきいきと成長する姿につなげることができた。
5 今後取り組むべき課題
●課題と具体的な取り組み方法
・指導方針では、コロナ禍や家庭の核家族化などの影響で、園生活内におけるコミュニケーション能力の低下傾向にある。そのコミュニケーション向上が重要な課題となる。園の教育目標の達成にも重要な要素である「あいさつ」をさらに重要視することにより、コミュニケーションの円滑化を図るようにする。
・現在の社会問題になりつつある子どもの体力低下をふせぐことは大きな課題である。このことから、教諭の指導力向上については、知的教育の指導だけに重点を置くのではなく、教諭の体育指導の技術をさらに向上させ、園児の健康増進にも注力できるように考慮する。。
6 学校関係者からの評価・意見(当園保護者よる評価)
●評価
・園の教育方針に満足しております。環境が良く、その上、少人数教育で、隅々まで目
が行き届いている。
・経験豊かな教師が長年勤務しているので、在園児はもちろんのこと、卒園生からも親しまれている点が良 い。
・毎日、専科を取り入れていることは、保護者である私たちにとってもありがたい。
・園内でのケガや事故がないことで、安心して子どもを預けられる。
・課外活動も充実している。
●意見
父母会がある事は、メリットとデメリットがあるが、どちらの方がよいか。父母会がある幼稚園は多忙な中での活動は大変であるという意見がある。一方では、一部の保護者の方からはあった方がよいという意見もある。これはこれからの課題として議論の余地がある。
7 第三者の評価(元幼稚園教諭による視察後の評価)
●評価
自然豊かな公園が隣接し、季節の移り変わりや、小さな生き物たちを観察したり触れたりできるなど、自然を身近に体験できる素晴らしい園環境を活用し、自然に触れる園外活動では、子どもたちの感動や驚きに教師が一緒に共感している姿を見ることができました。また、園庭においても、子ども同士の活発なコミュニケーションの中で遊びを工夫し楽しむ姿を見ることが出来ました。
保護者の方々と話をした中では、子どもが「早く園に行きたい!友達や先生と話がしたい!」と園に通うことを楽しく感じたり、成長している姿を見て、大変感謝しているという話を聞くことが出来ました。
その他に、園長先生、教師、講師の方々との会議や勉強会において、意欲的に話し合いを重ねており、指導計画・幼稚園運営の改善に努める姿勢が見られました。若い教師の方も多いので、園の今後の指導環境の充実のために、ひとり一人が研修等を積極的に活用し、見識を拡げ研鑽を積むことで、指導力・人間力にさらなる磨きをかけていただくことを期待しております。